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イエメン:1月12日、カートなしの日

この記事は、特集「イエメン騒乱」の一部です。

カートはアンフェタミン系覚醒剤の様な興奮作用を含む、緑の葉状の植物で、世界保健機構(WHO)では、有害な薬物として分類されている。イエメンの男女の大多数は長時間にわたり、ほぼ日常的にそれを噛む習慣があり、悲しいことに、時に子どもですら噛むこともある。それは常習的な社会習慣となっていて、人口の45%が貧困ライン以下で暮らす事を考えれば、かなり高価なものだ。

私がブログで指摘しているように、

カートはイエメンの全ての家庭で蔓延していて、イエメンの農業、経済、健康、社会に悪影響を与えている。膨大な時間と資源が、このいまいましい植物を噛む事に無為に費やされ、国を築こうと考え働く力を、イエメンの人々から奪っている。

FeatureStoryNews1によってYouTubeに投稿されたこのビデオは、カートのイエメン人の生活における役割と、その有害な影響を示している。

Ali Abdullah Saleh大統領の33年の政治支配と体制に反対し、11ヶ月にわたり活発化している革命は、政府や公的機関の汚職との戦いを求めて広がってきた。そして、今や、カートに打ち克つ試みという形で社会へ浸透して来ているのだ。

レバノン在住のイエメン人活動家、Hind Aleryaniが始めた、FacebookTwitterなどのソーシャルメディア上のキャンペーンは、2012年1月12日を、カートなしの日としようと目指している。その取り組みは世界中で広く歓迎され、イエメンにおいても多くのイエメン人が、TwitterやFacebookでキャンペーンに加わり、宣伝をした。中にはノーベル平和賞受賞者でイエメンの中心的活動家であるTawakkol Karmanも含まれ、彼女はFacebook上でキャンペーンロゴを彼女のプロフィール写真として使い、Twitter上でキャンペーンを支持する自身のFacebookのページへのリンクをツイートした。

@Dilmunite はよく調べられ、きちんとまとめられた記事をBikya Misrに投稿した。

キャンペーンは、カートの消費をやめる様呼びかけるべく6月に設立された“Yemen without Qat,” [ar] のFacebookページをはじめ、イエメンの活動家やブロガー、ジャーナリスト、その他のイエメンの人々のFacebokページに、すぐに支持された。また、イエメンのTVニュースチャンネルSuhail、オンラインニュースサイトAlmasdaronline、同様に、TaizのFreedom SquareやSanaaのChange Squareの若者たちを初めとするイエメンの多くの人々も、キャンペーンを支持した。

Taizを拠点にする活動家、SadekMaktaryとキャンペーン企画者の1人は、Ammar Mojalli のYoutubeチャンネルに、彼と共に、人々の体験談をつづったビデオを、キャンペーンを支持すべく投稿した。

Jalal al-Sameiによって撮影され、Facebookに投稿されたこの写真では、CCYRC(Coordinating Council for the Youth Revolution of Change、訳:変化を求める青少年革命調整評議会)によって刷られ、配られたポスターを、Change Squareの若者たちが運んでいる様子が見られる。彼らもまた、キャンペーンを支持しているのだ。

Youth in Change Square in Sanaa endorse the No Qat campaign

SanaaのChange Square で「カートなしキャンペーン(#NoQatJan12)」を掲げる若者たち

Sanaaに住む@brrhomは、革命後の、人々の変わろうとする意欲に目を留め、以下のようにツイートした。

イエメン人は#1/12カートなし(#NoQatJan12) キャンペーンに、信じられないほど積極的に関わっている。実際、革命が始まって全てが変わったのだ。

これはTwitterでの、カートやイベントに対する反応を素に私が作ったStorifyのコレクションだ。 ジャーナリスト@nelsherifは、今日のために計画された活動のいくつかを描写した。

イエメン人たちは腐敗と戦うために“カートなしの日”を計画している。“>http://bit.ly/w6rPEb #in #noqatjan12 #yemen

US在住の@WigdanGuneidは、キャンペーンのロゴをデザインした。 これは彼女のポスターで、こう書かれている [ar]。「私は変化を求めるイエメン人。1/12にはカートを噛まない。」

#NoQatJan12 キャンペーンロゴ

彼女の自慢の父であり、著名な活動家である@alguneidは、ツイートした。

@WigdanGuneid 4による私たちの作品集#1/12カートなしが創られている。p.twimg.com/Aicpf56CAAAmdqp.twimg.com/AiWelVVCMAAHmn…

@FozYayaは、もう1つポスターをデザインし、ツイートした。

#NOQatJan12 pic.twitter.com/zYM5CbOX

これが彼のポスターである。

カートにNOと言おう。 Fawzi Yahya作。

@FozYayaは自身のYouTubeチャンネルに、イエメン人がどれだけ変化する力を持っているかを示すビデオもまた投稿し、1/12のその日1日噛むのを止めようと、訴えている。

アメリカに住む@ameerah1yemeniaは、彼女の支援をツイートした。#SupportYemen #NoQatJan12 #No2Corruption #Yemen

#SupportYemen #NoQatJan12 #No2Corruption #Yemen

医師で活動家の@ichamzaは、皮肉まじりにツイートした。

カートを1日だけ噛まないで!口腔がんや喉頭がんを先延ばしにできるから。#Yemen #NoQatJan12

彼は付け加えた。

私は、カートが#イエメンの一番の問題とは考えていない。でも、何ら良いものを生み出さず、資源の無駄だということはわかっている。#NoQat12Jan

現在スウェーデンに住むイエメンの中心的ブロガー@Afrahnasserは、どれほどの時間がカートに無駄に費やされているか、ツイートした。

イエメンの平均的な市民は、8時間をカートのためのお金を得るために、もう8時間をカートを噛むために浪費し、残りの8時間に眠る。@NoonArabia

彼女はまた、それがどんなに進歩の妨げになっているかを指摘した。

#Yemenの人々は、最も先進的な国家の1つになる、最大の可能性を持っているのに、カートが障害物の1つになってる:( #NoQatJan12

カナダに住む活動家@Samwaddahは、カートを噛む習慣が子ども達に受け継がれ、イエメンでは多くの両親が、それを見ないフリをするか気付かずにいる危険性を強調する。ビデオを製作し、自身のYouTubeチャンネルに投稿した。これがそのビデオである。

キャンペーンは、イエメン人の幸福を深く気に懸けながら、スクリーンの影でキーボードを打っている多くの人々の共同作業の成果だ。それが、このキャンペーンを実現する一般の人々に伝わっているのだ。そしてそれはまた、イエメンのカート撲滅という困難な任務の、膨大なステップのうちの1歩でもある。 @Ghanem_Mが以下のようにツイートしたように、

#noqatjan12キャンペーンは、悪い習慣から国を回復させる最初の1歩だ。#yemen

イギリスに住む@ArabsUnitedがつけ加えた。

#1/12カートなしキャンペーンは、教育の問題であり、資源の浪費でもある有害な習慣を撲滅する道を切り開くものについてでもある。−ゆっくり、でも確実に……。

また、アメリカに拠点を置く、若いイエメン人活動家@SummerNasserは指摘した。

私達は#イエメンでカートを噛む、あるいは売る人への代替案を探さなければならない。このキャンペーンは実際、「様子伺い」なのだ。#NoQatJan12

結局、このキャンペーンの成功を決定させるのはイエメンの人々であり、彼らがこの日に、そして今後、何を選択していくかだ。 そして、私はブログでこう結んだ。

願わくば、決意を決めたイエメンの人々が、正しい選択をし、イエメン社会にはびこるこの病を撲滅するために、徐々に必要なステップを踏んでいくことになればいいのだが。世界で2番目の武装国家でありながら264Kmという驚くべき長距離の生命の行進による平和的な革命で皆を感嘆させ、今も腐敗に対して反乱の声を広く上げている彼らが。

George Bernard Shawは言った。 「変化なしに前進はない。自身の意識を変えないものには、何も変えられない。」

この記事は、特集「イエメン騒乱」の一部です。

イエメンの市場でカートを売る人のサムネイル写真と特集写真(Saleh Maglam)。 著作権 Demotix (29/11/2011).
この記事の校正はKanako Hasegawaが担当しました。

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