アルメニア:エレバンで感じられたトルコの地震

2011年10月23日(日曜日)にトルコ南東部の町ヴァンを襲った地震は、南コーカサスの小さな国アルメニアで、首都エレバンをはじめとする各地で感じられた。 アルメニアは1988年に自らが悲劇を経験したため地震についてはよく知っているが、今回の揺れはそれ以降経験された中で最も大きかった。

最新の状況を伝えるメディアはほとんどなかった。一部のメディアは、かなり後になるまで、ニュースはまったくないとさえ伝えていた。最初の報告は、TwitterやFacebookにおいて、まさに建物が左右に揺れている間になされた。

@onewmphoto: 地震にちがいない。エレバンのアパートはまだぐらついている…。不安だ。
@myrthekf: 今、エレバンで地震があった気がする。

@onewmphoto

      : @myrthekf そのとおり、まさに地震だ。私のアパートは普段より長く揺れていたから、大きな地震だったに違いない。

@myrthekf

    : @onewmphotoそうだね。ここ何年かで経験した地震よりずっと強かった。

@blansharm: また地震だ。この2週間で2回目か3回目。恐ろしい!
@albertpoghosyan: エレバンでまた地震だ!かなり強い!

@onewmphoto: 私たちはアルメニアでその地震を感じました。 RT @Reuters FLASH:
マグニチュード7.6の地震がトルコのヴァンから北東に35kmの地点を襲った。 – USGS (@oemoralから)

@unzippedblog: エレバンにいる両親と話をしたが、テレビもラジオも地震のニュースを伝えていないようだ。彼らに最初にネット上のニュースを伝えたのは私だった。

25,000人が犠牲になったスピタク地震の記憶は、多くのアルメニア人の心に生々しく残っている。Журнал настоящего армянина によると、一部の家族は住んでいるアパートから避難までした[ru]。

Только что выходил […] и как только вернулся во двор вижу чё то люди выходят в спешке, в начале не сообразил потом когда увидел общую картину подумал что это землетрясение. Особенно впечатляющим были мамы которые обернув детишек в одеяло выбежали во двор. Сразу перед глазами пробежал 1988 год когда еще детишками были и нас тоже родители точно так же завернули в одеяло и бежали во двор. Вот вам картина моего двора после толчков.

私はちょうど外出していた […] 庭に戻ってきてすぐ、人々が急いで外に出てくるのを見た。最初は理由がわからなかったが、その後、地震があったのだと理解できた。特に印象的だったのは、布団に子どもをくるんで走りでてきた母親たちの姿だ。突然、1988年の光景が私の目の前によみがえった。私たちが子どもだったとき、両親たちはほとんど同じように私たちを布団にくるみ、外へ走り出たのだ。これは、揺れの後の庭の写真だ。
Some families evacuate their apartments in Yerevan (Журнал настоящего армянина)

エレバンのアパートから避難する家族 (Журнал настоящего армянина)

地震の直後、一部の人々はエレバンで感じられた揺れがヴァンの地震によるものではなく、その地震によって引き起こされたものなのではないかと疑った。老朽化した、メツァモールの原子炉の安全性についての懸念もあったのだ。

@reporter_arm: 私達が感じたのは地震だったのだろうか?emsc-csem.org/Earthquake/ear…

@kutkut16: @ditord メツァモール原子力発電所に関する地震後のニュースは何かありますか?

@ditord

    : @kutkut16 メツァモール原子炉は現在メンテナンスのため停止中です。でも、強い地震であったとしても、原子力発電所はしっかり守られていますよ。

アルメニアの状況に関する不安は、ヴァンの状況に関してアップデートするフォロワー達や、トルコのツイッター利用者からのリツイートによってすぐにおさまった。その日のうちに、外務省のスポークスマンであるTigran Balayanもまた、アルメニアや、トルコで生活するアルメニア人に関するツイートを更新した。

@tbalayan: サルキシャン大統領は、トルコの地震に対して救助への協力を申し出た。president.am/events/news/en…

@tbalayan: 入手できる情報によると、トルコの地震による犠牲者の中にアルメニア国民はいない。

アルメニアとトルコには国交がないにも関らず、アルメニア大統領からの救援の申し出に対し、トルコの首相および大統領は感謝の意を表明した。しかし、この記事を書いている現在、アルメニアの緊急救助隊はいまだに待機状態にある。

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