虐待に無防備なバングラデシュのストリートチルドレン

もしバングラデシュのダッカで車を運転中、数分ほど信号に捕まると、車に走り寄る子供たちの姿を十中八九目撃することになるだろう。 花を抱えている子供もいれば、本の束を小脇に抱える子、新聞やキャンディを持っている子もいる。子どもたちは、これらの物を売るために通勤者の同情を買おうと必死だ。この痛ましい光景は、ダッカの通りではあちこちで目にする。こういったストリートチルドレンはPothoshishuと呼ばれており、この通りで生活費を稼いでいるのだ。

バングラデシュのストリートチルドレンは、およそ40万にといわれ、ダッカの街だけで、そのうちのほぼ半数が暮らしている。大半は幼い少女で、とりわけ虐待や詐取を受けやすい。

Street girls Mili and Brishti

ストリートガールのMili と Brishti、花を売って生計を立てている。写真:Firoz Ahmed. Copyright Demotix (21/1/2012)

2012年3月、Unnayan Onneshanは「バングラデシュ、ダッカのストリートガールの社会的つながり[pdf]という報告書を発表した。この調査によると、ストリートガールの大半(37.5%)が花を売って生計をたて、18.8%が売春を強いられ、6.25%が被服産業で働き、6.25%が物乞い、12.5%が店員、6.25%が新聞売りだという。これらのほぼ半数の少女たちの一日所得は、わずか101-299タカ(1.25-3.75ドル)で、43.75%の少女は300タカ(3.75ドル)かそれ以上稼いでいる。しかしその少女たちは幸運な方だろう。ストリートガールの6.25%は、一日100タカ(1.25ドル)以下の所得しかないのだから。約45%の少女たちが政府の医療施設や診療所からなんのケアも受けておらず、10人に3人が教育機関へ入学したことがない。

バングラデシュのほとんどの女性は、レイプや殺人、性的虐待、ダウリー(訳者注:「花嫁持参金」の意。バングラデシュやインドでは、結婚する女性は多額の持参金を用意する。しかし持参金をもらった後、男性側は花嫁を虐待して追い返したり殺したりするケースがある)、容赦ない暴力などの犠牲になりやすい。しかし、ダッカの路上で暮らす子供たちは、毎日そういった危険と向かい合っている。前述した報告書にあったグラフは、ストリートガールが被害に遭った暴力行為の統計を示している。

ストリートガールへの暴力行為に関する統計

Neelkabyoは、Addar Asor フォーラムにストリートガールのどうしようもない状況を書いている。

家の中でさえ自分の娘の安全を保証するのが難しいのに、そんな場所の路上で暮らす少女たちの25.7%が、本当に恐ろしい思いをしているのだ。

Nizam KutubeeはProthom Alo Blogにこう書いている。

最近、性的虐待に関する法律についてさかんに議論されているが、誰もストリートガールの安全については深刻に考えていない。少女たちは完全に無防備のまま路上で夜を明かさなければならないため、絶えず性的虐待に苦しめられている。しかし、当局の誰一人として、このことについて懸念するものはいないのだ。

Living under the open sky.

路上で暮らしている 写真:Auniket. Copyright Demotix (6/4/2012).

ブロガー Maaは、この問題へ世間の関心を集め、こういった子供たちに安全な住居を要求するため、有名なバングラデシュの歌の歌詞を引用した。

新たな太陽の光を緑の広がる牧草地へ
この世界を安全な場所へ
子供たちにとって安全な世界へ
私は求め過ぎですか?…

校正:Masato Kaneko

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