アルゼンチン:私たちは「モンサント法」を歓迎しない

[記事の原文は2012年12月6日に書かれたものです。また言語コードのないリンク先はすべて英語のサイトです]

アルゼンチン農牧漁業省[es]は、遺伝子組み換え種子を製造する企業の知的財産権を保護するため、新しい法案作りに取り組んでいる。この法案は小規模農家らから「シード(種子)法」や「モンサント法」と呼ばれ、もしこの法案が通ればアルゼンチンは食料管理の主権を失いかねないと考える各方面の人々から、強く批判されている。

Partido Pirata(海賊党)[es]というサイトは、このような法律がアルゼンチンにもたらすだろう結果について、こう書いている。

Quiere legalizar la policía de semillas que tan nefastos resultados tuvo en EEUU y Europa. Esta ley le daría la propiedad de las semillas a Monsanto. Porque bastaría que las semillas que siembran nuestros campesinos y chacareros estén contaminadas por el gen para ser propiedad de Monsanto, los productores de semillas no podrán acopiar sus semillas.

(この法は)アメリカやヨーロッパで壊滅的な結果をもたらしてきた種子政策を合法化しようというものだ。つまりこの法はモンサント社に種子の所有権を与える。小規模の農家や地主がまく種にもモンサントの所有物だとされる遺伝子が入り込んでしまうことは避けられなくなり、彼らは自らの種を採取することができなくなるだろう。

Tribuna de Periodistas(ジャーナリスト・トリビューン)[es]で、カルロス・フォルテは、農業大臣ノルベルト・ジャウアルの言葉を引用している。

Marcha contra Monsanto en Buenos Aires, Argentina, 17 de septiembre 2012. Foto de Maximiliano Ramos, copyright Demotix.

アルゼンチン・ブエノスアイレスでモンサント社に抗議する人々。2012年9月17日。写真:Maximiliano Ramos ©Demotix

“En los últimos tiempos se compraban semillas de tecnología que pasaban a ser propiedad exclusiva de los productores, y después esos campos generaron cantidades que excedían a la que necesitaban para una nueva resiembra, por lo que se produjo un comercio que no tiene prácticamente control. Lo lógico es que todo el desarrollo que hacen tanto el Estado como empresas privadas tengan un respaldo en el resguardo de esa propiedad intelectual.”

「これまでも農業生産者たちはバイオ技術を使った種子を購入してきたが、その種は彼らの独占的な所有権になるとされていた。そして彼らは自らの畑から採れる種で、翌年の種まきに必要な量を十分まかなってしまう。この状態で(訳注:種子業者が)ビジネスをコントロールするのは実質的に不可能だ。理にかなうのは、国であれ民間企業であれ、それによって行われるすべての開発を知的財産権の保護のもとで支援することである」

フォルテは10の動機[es]についても書いている。これはいくつかの団体が、この新法に対して戦うために表明しているものだ。

Las organizaciones Movimiento Nacional Campesino Indígena (MNCI), CLOC-Vía Campesina Argentina, GRAIN, Amigos de la Tierra y Acción por la Biodiversidad accedieron a un borrador del proyecto de fines de agosto al que calificaron como un intento de “subordinar la política nacional de semillas a las exigencias de la UPOV (Unión Internacional para la Protección de Obtenciones Vegetales) y las transnacionales”.

En una declaración de “10 motivos para luchar contra el proyecto de ley” señalaron que la norma propuesta “sólo fomenta la privatización y protege la propiedad sobre lo que es un patrimonio colectivo de los pueblos, especialmente de las comunidades campesinas y los pueblos indígenas”.

全国農業者と先住民の運動(MNCI, Movimiento Nacional Campesino Indígena)、アルゼンチン農業者の道(CLOC-Vía Campesina Argentina)、GRAIN、大地の友(Amigos de la Tierra)、生物多様性へのアクション(Acción por la Biodiversidad)といった団体は、8月の終わりにこの法案の草案を入手し、こう評した。「国の種子政策が、UPOV(植物新品種保護国際同盟)や多国籍企業の意のままに操られようとしている」

これらの団体は「法案と戦うための10の動機」の宣言において、こう強調している。「人々には過去から引き継いでいる共通の遺産と呼べるものがある。この法案は、その遺産を私有化する行為を保護し、推進することに他ならない。それは特に地方のコミュニティや先住民の人たちに属する遺産なのである」

フォルテはこうも付け加える。

Mientras esto ocurre, los grandes medios callan respecto a este tema. Lo mismo sucede con referentes políticos, tanto del oficialismo como de la oposición. La única que ha hablado claramente es Cristina Kirchner. Eso sí, a favor de Monsanto.

この話題が広まっても、大きなメディアは沈黙したままだ。政治家も同じ。与党も野党も両方ともだ。明快なコメントをしたのはただ1人(大統領の)クリスティーナ・キルチネルだけ。もちろんそれはモンサントの肩を持つ発言だけれども。

一方、モンサント社は、新しい技術商業化について承認[es]が得られたというニュースを広めている。それは大豆の収穫量を増やす技術だという。

“Hoy vemos con agrado que se están dando las condiciones necesarias para avanzar con un nuevo modelo de negocios que reconozca la propiedad intelectual a las invenciones tecnológicas en soja. Así, continuaremos trabajando junto a los productores y a toda la cadena para contar con un modelo consolidado al momento del lanzamiento comercial de la tecnología”.

Monsanto, junto con todos los actores de la cadena de soja, se encuentra finalizando un proceso de consenso que permita el establecimiento de un modelo de negocios que reconozca y respete los derechos de propiedad intelectual sobre las tecnologías patentadas, de modo de estar en condiciones de lanzar comercialmente INTACTA RR2 PRO en el año 2013 en el norte del país.

「今日、新しいビジネスモデルを推進するための必要条件がまさに満たされようとしていることを、私たちはうれしく思う。大豆に関する技術的発明について、知的財産権が認められるのである。この技術の商品化に向けて、私たちは農業生産者そしてすべての関係者とともに、統合的なモデルを作るべく努力を続けるつもりだ」

モンサント社は、その大豆に関わるすべての関係者とともに、あるビジネスモデルを確立するための合意プロセスを完了しようとしている。そのビジネスモデルは特許技術における知的財産権を認め、尊重するものである。それが確立されれば「INTACTA RR2 PRO」という大豆を、アルゼンチン北部において2013年に商業展開することが可能になるのだ。

「モンサントは出て行け」[es]というスローガンのもと、Facebookを通じて組織された巨大イベントが2012年12月2日に実施された。同様のイベントは9月17日にも行われた。

Cucharaargentinaは、その抗議活動の一部を撮影したビデオを投稿した。

El mega evento se desplegó copando la Plaza San Martín con el objetivo de repudiar el accionar criminal de la empresa, el uso de agrotóxicos y rechazar la modificación a la ley de semillas que propone el gobierno nacional, que ya se conoce como “Ley Monsanto”.

この巨大イベントはサン・マルティン広場から広がった。それはあの会社の犯罪的行為や農薬の使用を非難するためであり、国が提案しているシード法の制定を拒絶するためである。その法案は今や「モンサント法」という名で知られている。

Paola Barrios Escuderoは、Facebookにこのイベントの写真[es]を掲載している。

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