命を救うヒーローを求めて-イラン系アメリカ人による骨髄プロジェクト

[記事の原文は2012年12月24日に書かれたものです。またリンク先はすべて英語のサイトです]

「骨髄プロジェクト」公式サイトからのスクリーンショット

イラン系のネット市民たちはヒーローを求めている。革命や戦争のためではない。ある人の命を救うためだ。その人の名はナシム。彼女は北カリフォルニア出身でイラン系の若い女性であり、骨髄移植を必要としている。数人のイラン系著名人が彼女を救うために、このことを広めようと立ち上がった。彼らはソーシャルメディアを使って、骨髄を提供してくれるヒーローを見つけようとしたのだ。

このような課題を解決するためのプロジェクトが、2003年に生まれていた。それが「骨髄プロジェクト」である。そのフェイスブックページによると、骨髄プロジェクトは、自身も希少な血液の病と診断されたことのあるBehnoush Babzaniというイラン系アメリカ人の女性によって、2003年に設立された。彼女は兄弟からの骨髄提供による治療を受けた。その後、この特別な経験により彼女はユニークな洞察を得た。患者の治療は型が一致する人からの骨髄移植にかかっているが、その型は通常、似た民族的背景を持つ人同士の間で適合するのだ。

Behnoushによって始められたこのキャンペーンは、イラン系アメリカ人の同胞たちに協力を求めることによって、今では骨髄のがんなどの病に苦しめられている患者を救えるようになった。21歳のナシムもその患者のうちの一人だ。彼女の話は人々を動かし、彼女を救う助けになろうとコミュニティの人々や著名人までもが立ち上がった。彼らはビデオメッセージをYouTubeに投稿したり、骨髄サンプルを提供したりした。またソーシャルメディアを使って関心を高めようともした。このフェイスブックページが1つの例だ。

ビデオメッセージには、俳優のマズ・ジョブラニやアスリートのエフサン・ハダディのような、著名なイラン系アメリカ人が参加している。彼らはそのビデオクリップで「I am Nasim(私はナシムだ)」というスローガンを何度も繰り返し、イラン系の同胞たちに協力を呼びかけた。

そのビデオはこれらの言葉で締めくくられる。

If you're lucky enough to match to be able to help and save this girl's life… then they will contact you and it's just a very quick process… it doesn't… they don't rip you open… there's nothing… it's very easy!

We're not asking for money, we're asking you to consider joining the registry.

To be able to donate something from my body…
that would help somebody else would be the greatest gift

So let's come together!

Save Nasim,

Save Nasim

Save Nasim NOW!

もしもあなたが、幸運にも型が合い、この少女を救うことができるのならば…彼らがあなたに連絡をとるでしょう。そしてそれは、ほんの短時間のプロセスで…それは…体を切り開かれるわけではなく…そんなのではなく…とても簡単なんです!

私たちはお金を求めているのではなく、登録に参加することをあなたに考えてほしいのです。

私の体から何かを提供できる…
それが誰かの助けになるのなら、それは最高の贈り物になるでしょう。

さあ、力を合わせよう!
ナシムを救おう!
ナシムを救おう!
ナシムを救おう、今すぐに!

校正:Takuya Oshige

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