モンテネグロ初のゲイプライドパレード、反ゲイ活動家たちにより混乱

モンテネグロの都市ブドヴァで行われた同国初のゲイプライドパレードは、寛容さは見られず暴力のうちに幕を閉じた。 警官隊と反 LGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー)活動家たちが衝突、逮捕者や負傷者を出し、ついにはパレードの参加者たちがボートを使っての退避を余儀なくされる事態となった。パレードが市内中心部を安全に通過できることを、警察が保証できなくなったからだ。

モンテネグロの警察当局によると、2013年7月24日に行われたパレードの 参加者そのものは、たった40人程だったが、パレードの沿道には約2000人の人たちが集まった。そのうちの約500人が、激しく体を張ってパレードを阻止しようとした。

そのときにパレードで起こった出来事について、Mihail Efremovを初めとする人々が、ソーシャルメディアにコメントを出している。

#Montenegro(モンテネグロ)初のゲイプライド(パレード)が暴力的になるなか、反対者たちは「ゲイを殺せ」とシュプレヒコールを繰り返した。

旧ユーゴスラビアの構成国だった1977年から、モンテネグロにはLGBTに関して、かなり自由主義的な法律がある。しかし日常生活や社会において、LGBTや伝統に反するライフスタイルは、眉をひそめられることが多い。しかしながら2012年11月には、モンテネグロのDuško Marković副首相が、ゲイ同士の婚姻について、政府は何らかの合法化の枠組みを検討していくつもりであることを明らかにした

アドリア海で最も人気のある観光地の一つ、ブドヴァで起こった事件については、主要なメディア同様、各地域・各国のネチズンたちからも、事件当日である7月24日の翌日には反響が寄せられた。
Jazは、パレードの様子を伝えるビデオとコメントを、ツイッターへ投稿した。

全く恥ずかしい限りだhttp://t.co/ewoURfsu2d #SeaSidePride #EqualityForAll #Montenegro

ブドヴァの旧市街にあるカフェのオーナーたちは、司祭に頼んでゲイプライドパレード が通った高台一帯を清めてもらうようなことさえしている。清めの儀式を行った聖職者、 Boris Radović,神父はメディアに、「これはプライド(誇りの)パレードではない。恥ずべきパレードだ」と述べ、@talambasakobasaツイートに代表されるように、多くのソーシャルメディアユーザーの嘲笑と侮蔑の的となった。

はっはっは。http://t.co/F2nMWC94yZ 彼とあの有名なRadović (過激な発言で知られた元政治家)に、どういう関係があるんだろうか。彼らの言い回しが同じだということは分かる。
#Budva #Montenegro #paradacg #seasidepride

サラエボ出身で現在はウィーン在住の、ジャーナリストで言語学者のNenad Memićは、ツイッターに次のように書き込んでいる

#Budva(ブダヴァ)で行われた#LGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー)のパレードの後、地元の司祭がその場を清めた。「#Montenegro(モンテネグロ)を病魔や悪魔から守りたまえ」

フェイスブックでは、#Montenegroのハッシュタグが付いた反響のコメントが数多く投稿された。その大半はパレードへの襲撃を非難し、モンテネグロの人々がLGBT社 会に対してもっと寛容になることを求めるものだ。

恐らく、フリージャーナリストのAlex Hoegbergツイートが、今回の事件を最も上手く要約しているだろう。

良いニュースは、#Montenegro(モンテネグロ)で同国初の#GayPride (ゲイプライドパレード)が行われたこと。悪いニュースは、パレードに反対する反ゲイの人数がその5倍だったこと。
http://t.co/pjogFhXEbR

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