ニキビができた!? 韓国では課税対象に!

ニキビに課税できる権利なんて誰にあるのだろうか。韓国では財務省がその権利を握っている。

韓国では2月初頭から、外科にて外見や美容に関する治療を受けた場合に10%の税を課せられることが決定した。この「美容税」は、鼻や二重顎、唇などの美容整形だけでなく、ニキビ治療などの通常のスキンケアも対象となってしまうのだ。 

昨年夏に導入されたこの新税は、韓国国内に大流行している美容整形を抑制させられるだろうと考えられていたが、既に提案の時点から大いに嫌われていた。一部のウェブユーザーは美容税について、韓国社会の美への執着は一向に変わらず、また、財力のある人やどうしても手術を受けたい人にはさほど影響しないだろうと指摘している。反対派はこの政策を、保健法にかこつけて単に税収を上げたいだけだ、と批判している。

課税開始の直前である今、この新税法 ーニキビ治療に10%- に対する反対運動が再燃しているようだ。以下はユーザーたちの怒りのツイートである。

ニキビや抜け毛だけでも頭が痛いのに、今度はそれに税を払わなければいけないなんて。

ハイエナたちは課税できるものを探してうろついてた。やっと見つけたんだ、ニキビをね!

@mosfkorea(韓国政府企画財政部のオフィシャルアカウント)へ。私のニキビに課税するなんて、何様のつもりなの?

政府企画財政部の理論はこうだ。彼らはニキビを深刻な皮膚病だと思っていないから、ニキビ治療を「美容関連」に分類し、課税対象になるんだ。美容整形への課税だけでも十分ばかばかしいのに今度はニキビなんて! 理由なんてどうでもいいから、課税を止めてくれないかな?

韓国の医学界もこのニュースに憤怒しているようだ。韓国医師会は彼らの怒りを代弁する以下のポスターを配布した。最初の行には太字で、ニキビを皮膚病か美容に関する不都合かと判断するのは医療専門家たちではなく財務省の判断だなんて、と嘆いている。ネットユーザーたちはTwitter を通して、現在の韓国政府の経済モットーである「創造経済」を皮肉る。また、朴 槿惠(パククネ)大統領の悪名高いあだ名、「チキン(臆病者)」を引き合いに出す者までいる。

ニキビに課税・・・確かに「創造的」だよね。 

肌の治療に課税を強要するなんてやりすぎだ。ニキビに悩む患者は既に適切な治療に多額のお金をかけてきている。しかも彼らの大半は思春期の10代や20代の若者だ。結局はチキン政権の「創造経済」は「課税を増やすための創造的な方法」という意味だったってことだな。

これだけ外見に執着している国は世界を探しても韓国だけ。社会をこの状態にした人たちが、今度は見た目を改善する手段ひとつひとつに課税するなんて。こんなあほらしいことはない。

うわー。政府はどこまでいくんだ? 次はネイルケアや痩身にまで課税するんだろうか? ニキビがあることに罪はないのに。

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