記事 市民メディア from 6月, 2011
セルビア:ラトコ・ムラディッチ、逮捕される
ラトコ・ムラディッチが逮捕された。本日多くのボスニア人、セルビア人がこの知らせを、一様に安堵と驚きをもって受け止めている。この旧ボスニア・ヘルツェゴビナ共和国軍将官は、1992年から1995年のボスニア・ヘルツェゴビナ紛争におけるジェノサイドと複数の戦争犯罪の容疑で起訴されていた。逮捕を突然の出来事のように思われるかもしれないが、実際には国際的圧力の高まり受けて,ようやくセルビア当局が正義を果たしたかっこうだ。
Video: インド、シンガポール、南アフリカの若き科学者の萌芽
The Google Science Fair projectの準決勝進出者がリストアップされた。世界中の13歳~18歳の10代を対象に開催されたにもかかわらず、準決勝進出者に選ばれた60組の中で、米国、シンガポール、インドが過半数を占めたことは特に興味深い。また、ニュージーランド、南アフリカ、イギリス、カナダからの参加者も含まれている。
日本:動画を通して送られる応援と祈り
地震と津波、原発事故という日本の状況をうけて、動画や音楽が、日本人の健闘を祈り、応援する手段として使われるようになった。
中国:「ジャスミン革命運動」に関する初の判決
中国で少なくとも8件の裁判の最初の1件が開かれ、続いて批判者の大規模な取締りが2011年2月に始まった。法問題の活動家 Li Shuande の弁護士が解雇され、裁判の期日が変更された後に、四川省は彼にクレジットカード詐欺の罪で禁固4ヶ月の刑を申し渡した。
スペイン語の日:有名人の好きなスペイン語
歌手のシャキーラ、俳優のガエル・ガルシア=ベルナル、シェフのフェラン・アドリア、作家のマリオ・バルガス=リョサの共通点はなんだろうか? 彼らを含む30人の著名人がセルバンテス文化センターが開催するスペイン語の日を祝い、ビデオを通じて自分たちの好きなスペイン語の単語について語っている。
パレスチナ:続く統一に向けた抗議
3月15日はパレスチナ人の統一とパレスチナ社会における政治的分裂の解消を目指す抗議の始まりの日となった。しかし、その日抗議の参加者たちは西岸地区ラマッラーとガザ地区の双方に無理やり離散させられた。パレスチナのネット市民の反応を紹介する。
中国:弁護士Li Zhuang(李庄)、釈放される
Li Zhuang(李庄)は北京に拠点を置く弁護士で、重慶市委書記Bo Xilai(薄熙来)が指揮を執った犯罪組織一斉検挙キャンペーンの際に暴力団員を弁護したとして1年半の実刑を言い渡されていた。先週末の李の釈放後、ポータルサイト新浪は彼の筆頭弁護士であるChen Youxi(陳有西)の投稿を公表。李の近況だけでなく、中国の法律関係者全体の立場をうかがい知ることができる。
スロバキア:二級消費者
消費者の立場からすると、一つの銘柄の製品は世界中どこでも同じ品質であってほしいものだが、品質や価格の地域格差は確かに存在している。そしてその格差は、その製品が西ヨーロッパ市場向けのものか中央・東ヨーロッパ市場に向けのものかによって決まる。これに関する最近の調査結果に対して、スロバキアのネットユーザーがどのように反応しているかTibor Blazkoがレポートする。
シンガポール:老人ホーム入居者に対する虐待への怒り
その施設はナイチンゲール老人ホームと呼ばれているものの、看護師の何人かはフローレンス・ナイチンゲールの真の後継とは言いがたい。 その老人ホームの入居者である75歳の女性に対する虐待の様子を隠し撮りした映像が先週ネット上で公開され、シンガポールの国民はショックを受けている。
インド: 死者のプライバシーは?
ケーララ州カリカットにあるNIT(インド国立工科大学)の研究生が不慮の死を遂げたことで、女性や死者に対するプライバシー問題、それから、概してケーララ社会に根強い男性優越主義に関する議論が再燃している。