エクアドル: 憲法制定会議に向けたブログ

編集者註: 以下は、Christian Espinosaが彼のブログCobertura Digital [スペイン語]で投稿した記事を、本人の許可を得て英訳したものです。

エクアドル大統領ラファエル・コレア(Rafael Correa)の党が、従来のウェブサイトからブログというコミュニティサイトへ転換し、憲法制定会議の各立候補者が自分のブログを持つようにしたことは、Web2.0を使った政治運動という点で間違いなく覚えておくべき体験となるだろう。

その結果は?

コメント欄を使った対話が可能なブログ100以上が、公式サイトのトップページでより大きな存在感を示すためにしのぎを削っている。 Alianza País (祖国連合)[スペイン語] のサイトの場合、候補者たちの提言の更新量によって決まっているのだ。各候補者たちはYouTube上に各々のビデオ演説を載せ、訪問者数のデータも掲載している。

党路線 vs. 印刷自由な提言

このサイトの利点は、前エネルギー省大臣Alberto Acosta[スペイン語]や前通信省大臣 Monica Chuji [スペイン語]、あるいは Roxana Quierolo [スペイン語]のようなモデル (2回しか更新していない)たちが、党の方針に外れないようにしつつ読者を獲得することや、自分達のブログの運営についていかに苦心しているかを知ることができる点である。何を公開するかは各候補者に委ねられており、彼らの発言や公約は、誰でも見ることができるようにすべてインターネット上から印刷できるようになっている。

政治キャンペーンブログの急増

国の憲法を変えるような憲法制定会議というのはいつでも開催されるわけではないので、今回のケースは中南米地域の中では非常にユニークなケースである。120議席に対して4,000人以上の立候補者がおり、選挙は2007年9月30日に行われる予定だ。

政府与党であるAlianza País(祖国連合)だけがブログを持っているのではない。エクアドルでは爆発的な数のブログが生まれて [スペイン語] おり、数百人の立候補者がYouTubeにビデオを掲載していることはあまり知られていない。 Technoratiで“Asamblea Constituyente”というタグで検索してみるといい。立候補者たちの過去の発言を翻していないか見比べることができる。この違いというのは、これらの政党が集合的な戦略を持っておらず、むしろ個人の自発的な意見によっているという点だ。

ラファエル・コレア大統領がブログ作成を発表

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見出し訳: 市民の大統領ラファエル・コレアのブログ近日公開

ラファエル・コレアのコミュニケーション戦略は、ついには中米地域におけるWeb2.0を活用した政治運動の中で最も強いもののひとつとなった。彼は、YouTubeに自分のチャンネルや、Flickrに彼の専属カメラマンのアカウントを持っているだけなく、100以上のブログが毎日アップデートされるコミュニティー(El País紙流の表現)も持っている。党の公式ページに掲載されたバナーによれば、次のステップはラファエル・コレア本人による大統領の公式ブログの開始である。

疑問

政治関係のジャーナリストである同僚は、今回の政治キャンペーンに属さないブログについて疑問を持った。独立したブログ(政治キャンペーンに属さないもの)が、どうしてこの議会選挙プロセスの一部となり得るのだろうか?そういったブログが選挙プロセスの一部となっていたのか?どうやって?

原文: Eduardo Avila

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