日本:黒塗りメイクは差別?それともリスペクト?

日本の音楽バンドのラッツ&スターと女性アイドルグループのももいろクローバーZが、音楽番組ミュージックフェアにて黒塗りメイクで共演して、黒人差別ではないかと物議をかもした。黒塗りメイクはブラック・ミュージックをイメージしたラッツ&スターのトレードマークであり、1977年からメンバーの一部が顔を黒く塗っている。ももいろクローバーは今までもプロレスラーやメタルバンドなどとのコラボレーションの際にフェイスペイントをしており、今回の黒塗りメイクもその一環だ。

騒動のきっかけはニューヨーク・タイムズの田淵広子記者が、人種差別に関する知識が日本人には足りない例として黒塗りメイクの画像を英語で紹介したことである。

なぜ日本はレイシズムに関して議論する必要があるのか(1) https://twitter.com/BarrySato/stat…来週放送されるテレビ番組の予告編

田淵記者のツイートは700回以上リツイートされ、黒塗りメイクに関する議論を呼んだ。seth0et0holthは田淵記者に同意し、差別の意図がなくても差別になることがあると述べている。

そう思います。「意図しない」人種差別は大きな問題ですね。レイシストになろうとしていなくても……

自分がどんな特権を享受しているのか確かめなかったり、自分の人種や民族や文化の外での経験がないだけで、レイシストになることがありますから。

一方、matty manzarekは悪意がなくても人種差別主義者になりうるのかと考えこんでいる。

悪意がないのに人種差別になりうるのかな、って考えてるんだよね。尊大ではあるけど、人種差別かな?うーん

リスペクト表現としての黒塗りを理解する声も多い。E=mcZは、日本人の考えでは自分の肌を黒くすることは差別でなく、むしろ憧れを表すと例を挙げて示している。

しかし、リスペクトから生まれた表現だと理解した上で批判する意見もある。キラアキラ@大きな羊は、相手の立場で考えよと促している。

また、Michael. Aは、リスペクトから発していても国外で差別と取られるのは仕方ないと考えている。(なお、シャネルズはラッツ&スターが黒塗りを始めた当時のグループ名である)。

しかし、差別と取られかねない表現を選ぶ人間が、必ずしも無知とは限らない。アイビーシラカバは、ラッツ&スター自身も自らの出自や黒人文化に対する偏見に直面し、黒塗りメイクを批判された上で、自覚的に現在のスタイルを選んでいるのだと説明している。

katsurenこの事件に触れた記事コメント書いているように、黒塗り表現を誰も差別と思わない社会が実現されればこのような問題はなくなるのだろう。

黒塗りが人種差別という経緯調べてもあんまりないんだけど、ミンストレルショーがそれであれば悪いのはその認識を定着させたショーであって、黒塗りしても差別と思わない世界を作ったほうが幸せな気はするよなあ

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