6月8日金曜日、パナマ代表は、あるサッカーの大きな国際大会初出場へ向け、地区予選の準備を進めていた。2014年に開催される、ワールドカップ・ブラジル大会だ。これまで世界ランキング下位のパナマは、北中米カリブ海サッカー連盟(CONCACAF)の地区予選突破を果たせていない。
この地区では、特定の常連国がランキング上位を独占している。メキシコ、米国、コスタリカ、ホンジュラスなどといった国々だ。CONCACAF地区の上位3チームが直接本大会へ出場、4位は、南米サッカー連盟(Conmebol)地区の5位とプレーオフを戦わなければならない。
パナマ代表は、ドミニカとニカラグアの両チームに勝利を収めるなど好調だ。次は、最終予選をかけて、カナダ、ホンジュラス、キューバと対戦する。このグループ内の上位2位以内が最終予選に進出できる。そして、CONCACAF最終予選に残った6チームのうち、上位3チームが2014年ワールドカップの出場権を自動的に獲得、4位はプレーオフを戦う。
数年前まで、パナマといえば完全に野球の国であり、その他には、かつてボクシング制覇が幾度かあっただけだ。しかし、今ではサッカー熱が高まり、ワールドカップ出場は国民の関心の的となっている。
ソーシャルネットワーク上では数週間前からサッカーの話題が出ており、初戦のホンジュラス戦(6月8日)が近づくにつれ、コメントと期待は増していった。
Ricardo Martinelli大統領までもが、サッカーに関心を寄せる。自身のツイッター上 (@rmartinelli) [es] で、パナマ代表チームに幸運を祈るメッセージを書いたのだ。ただ、対戦相手をホンジュラスではなくキューバと書き違えている。
Cuando juega la marea roja no hay opo ni gob todos somos Panameños y estamos con nuestra selección. Vamos a clasificar y ganarle a Cuba
ユーザーたちは、#SiPanamaClasificaalMundial(”もしもパナマがワールドカップ出場を決めたら”)[es] という話題のハッシュタグを作った。その中でパナマのファンたちは、もし代表チームが歴史的偉業を果たし、2014年ブラジル・ワールドカップ出場を決めたら何をしようか語った。
2対0で勝利したアウェーのホンジュラス戦は、まさに歴史的だった。この勝利はソーシャルネットワーク上で話題となり、国際的なトレンド・トピックが2つ立てられた。 ホンジュラス 0 対パナマ 2 [es] で、パナマファンは喜びの、ホンジュラスファンは落胆の気持ちを書いた。また、この試合で2得点を決めたパナマ代表ストライカー、 Blas Pérez [es]の国際的なトレンド・トピックも立った。
こうして、パナマにとってワールドカップ予選の新たな戦いが始まる。6月12日、パナマ代表は大きな期待を背負い、キューバ代表をホームに迎えようとしている。一般発売のチケットはすべて完売したと、Alexander Da Silva (@Adasilva507) [es]は伝えた。
Ya anunciaron que se agotaron todas las entradas en el sector sur para el #Panamá vs Cuba, sitio donde usualmente esta la Extrema Roja.
当然、パナマ代表には、初のワールドカップ出場への大きな期待が寄せられている。今後、代表チームが進んでいく道の中で、ソーシャルネットワークは積極的な関わりを持つだろう。