チリ:サンティアゴ、ホームレス点描

世界中の多くの都市と同様、チリのサンティアゴにおいても、寒い冬はホームレスの人々にとって命の危険にさらされる辛い季節である。

アレハンドロ・ルストムは、市民ジャーナリズムの写真ウェブサイトDemotixに写真を投稿している。チリの首都で暮らすホームレスの現実を写し出し、市民グループの支援の様子にスポットを当てている。

アレハンドロはDemotix上でこう述べている

サンティアゴのフランクリン地区では、まともな家に住むチャンスのない人々が路上で生活しています。彼らは社会の底辺で、苦しい生活を送っているのです。

テレシアン大学の教師や学生、その両親で結成されたグループが、そういった人々を訪ね歩いて食べ物や衣類を届けています。大学の主任司祭でもあるネストール・チャベス・ゲラ教授は、訪問するたびにより適切な支援を行えるよう、彼らが抱える問題やニーズを聞くことが最も重要であると考えています。

「公園のベンチで座るホームレスの女性」
アレハンドロ・ルストム撮影 ©Demotix

「カメラの前で微笑むホームレスの男性」
アレハンドロ・ルストム撮影 ©Demotix

アレハンドロの写真は、サンティアゴで何とか生きるためのお金を稼ごうとしているホームレスの人々を写し出している。

「コーヒーや紅茶、パンを売って生活費を稼ぐ貧しいマリア」
アレハンドロ・ルストム撮影 © Demotix

「段ボールを集めて日銭を稼ぐホームレスの男性」
アレハンドロ・ルストム撮影 © Demotix

また、寒さから身を守るため、工夫を凝らして作られた寝床を撮影している。

「飼い犬と共に地面で寝るホームレスの男性」
アレハンドロ・ルストム撮影 ©Demotix

「廃材と拾ってきた家具で作られた都市型住居」
アレハンドロ・ルストム撮影 © Demotix

最後に、市民団体がホームレスの生活を改善する活動をしている様子をカメラに収めている。

「ホームレスに食糧を渡す少女」
アレハンドロ・ルストム撮影 © Demotix

ルストム氏が撮影したサンティアゴのホームレスたちの写真は2シリーズあり、ここで紹介した以外の写真も以下のリンクでご覧になれます。
サンティアゴの路上で暮らすチリのホームレスたち[en]写真:チリのホームレスたちの夜[en]

写真はグローバル・ボイスとDemotixのパートナーシップ(詳細は こちら )に基づいて掲載されており、著作権はDemotixに帰属しています。
校正:Yukari Sugimoto

1 コメント

  • MariWakimoto

    1枚1枚の写真から体感が伝わってくるようです。それからカメラマンの想いも。日本でも行政によるホームレスの排除が進んでいますね…。

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