中国・ミャンマー銅山共同採鉱に抗議する僧侶たちへの過激な武力弾圧


仏教徒の祝いであるタザウンモンの満月祭 の最中、ミャンマーの機動隊は僧侶や住民が設けた抗議キャンプを過激な武力攻撃によって制圧した。当キャンプは中国が後押しするザガイン管区モンユワ市での銅山開発事業に抗議するためのものだ。この抗議活動は今年に(訳注:記事が公開された2012年のこと)2月に始まった

この事業はミャンマーの官営企業であるミャンマー・エコノミック・ホールディングス社(UMEHL)と中国のワンバオ社による合同事業である。UMEHLは立ち退き農家に対して1エーカー当たり610米ドルを補償したと伝えられている。しかし中には正式な通知も無いまま、勝手に自分の農場を中国企業に貸し出された村民もいる。彼らは政府に対して鉱業プロジャクト中止を叫び訴えて来た

2012年11月27日、政府はザガイン管区のレパダウン並びにKyayzintaung 地域近郊の抗議活動家たちに、6つの抗議キャンプからの退出を命じた。活動家たちがそれを拒絶すると、機動隊は放水銃や催涙弾を使用して民衆を排除する行動に出た。他にも火炎爆弾、リン酸爆弾、そしてナパーム弾すら使用されたという未確認情報も報道されている。

約50人の僧侶たちが重度の火傷を負った.。

「火傷を負い病院に搬送される僧侶。CJ

火傷を負い病院に搬送される僧侶。CJ MyanmarのFacebook アカウントから

ミャンマーのネット市民たちは即座に、平和的な抗議活動を追い散らすための非人道的な武力行使を非難した。Myo Setはバラク・オバマ米大統領の歴史的な訪問 の直後、政府が抗議活動家や反体制活動家への措置によってその本性を現したと指摘した

 

敬愛するヒラリー氏へ ビルマの一市民として貴女にはっきりお知らせしておきたいことがあります。ビルマ中部モンニワ市近郊にて中国が投資する銅山開発に対し僧侶、活動家、農民が起こす民衆抗議活動を、現在ビルマ政府は残忍な方法で取締まっています。

これがアメリカによる制裁措置の解除後に、ビルマ政府が見せた最初の反応です。抗議活動家側からの申し出に関わらず、交渉は一切行われませんでした。

Ko Htike は政府の二枚舌を以下のように 非難した[my]

彼らはレパダウンでの状況の悪化を容易に予見できたはずなのにわざと市民との協議を怠った。今、両サイドとも後に引けないのは明らかだ。市民は前進する以外選択の余地がない。もし無慈悲な制裁処分が続くなら、レパダウンは呪いの地と化すだろう。

レパダウンについて疑問なのは、テイン・セインは ミッソンダム問題と同じトリックを演じるつもりでいるかどうかだ

ミッソンダム建設事業は住民からの猛反発をくらった後、政府が建設中止を決めた。しかし報道によれば建設作業は再開されている

Lwin Aung Soeはテイン・セイン大統領にその地域の緊張を緩和するように要請した[my]

私は公共福祉を守るべき立場にあるテイン・セイン大統領に、私たち民衆の願いを聞き入れて下さるように要請致します。

1)一刻も早く記者会見を開き、抗議キャンプの取締まりについて言及して下さい。
2)抗議活動家への威圧的で残虐な取締りを制止するために、強いリーダーシップを発揮して下さい。
3)レパダウン銅山開発問題の解決を図るため、国会で決定されたように委員会を組織し妥当な解決案を見つけてください。

あるネット市民たちは、この採掘への抗議活動に対する政府の対応とラカイン州での暴動事件を比較している。ここにFacebook上のコメントを幾つか挙げてみた。

Phyoe Pyeat Min[my] : なんて勇敢なんだ!彼らの勇気は自国の地元住民に対するものだけかも知れないけど。奴らはラカインの暴徒たちを崇拝している。軍の犬どもが・・

Rainy Casper[my] :地元住民があの暴動で苦しんでいる間、奴らはこのような取締まり方法は一切使わなかったのに。今は僧侶たちがそのように扱われている。非道な畜生どもめ・・

Maynadi Oo[my] :奴らは中国のためなら半端じゃないくらい市民を残酷に扱う。ラカイン州の暴動時に自治大臣は一体どこに行ってたの??

ロヒンギャやラカインの住民を巻き込んだ暴動で、何千人もの住民が退去を余儀なくされた。政府は暴動の鎮静化と紛争の解決を怠ったことで非難された。

大統領府は、声明を発表し、法律順守と中国とミャンマー間の友好関係強化のため抗議活動を終わらせるという決断を正当化した。このことは後にネット市民の間で皮肉じみた冗談となる。Alex Rainは抗議活動が一切の暴動なしに平和的に行われたと主張した[my]

平和的抗議活動は暴動と同じではない。

警察は暴動を鎮めるために武器を使用する必要がある。力は公共の場などが暴動によって破壊されるのを阻止するために不可欠だ。それは市民全体の安全確保のためである。

しかし今、彼らは午前3時に寝ている僧侶たちに火傷を負わせても、馬鹿の一つ覚えみたいにそれが法治だと言い張る。

政府を非難する無数の辛辣な書き込み から数時間後、同ウェブサイトは、声明が無効であり削除されたと 公表した[my]。

アウンサンスーチーは政府と抗議側の協議のためワンバオ社の代表並びに住民と面会した。そして、協議の支援を承諾すると会衆に述べた。

 

 

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