ソーシャルメディアで選挙を追う…オフライン地域で

この記事のリポートはグローバル・ボイス寄稿者 Kofi Yeboahによるものである。

Ghana Decidesは、2012年当時のガーナ大統領選挙までの動向を発信する目的で作られたオンラインプロジェクトで、ソーシャルメディアを主要ツールとし、自由で公平、かつ安全な選挙のためにより情報を得た有権者を育成することを目的に設立された。 このプロジェクトは国内外のソーシャルメディア利用者および熱狂者が集まる現存のコミュニティ、Blogging Ghanaの構想に基づいている。 プロジェクトは選挙終了後の2013年1月に終了した。

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プロジェクトの編集者Nana Yaw その終了後.、ブログに次のように書いた

始めた時の目的はただひとつ、これまで主流メディアによってかき消され、あいまいにされてきたガーナ人の声を、ソーシャルメディア上に行き渡らせ、さらにその声を増加させることで、マスメディアや政治家が私達の声を無視できなくなるようにすることでした。それを達成できてとてもうれしいです。

 

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ネットのない環境でのオンライン擁護活動

Ghana Decidesは、インターネット普及率が低い国内において、オンライン擁護活動をするにあたり度々困難に直面した。地方での活動では記事を投稿するにもネットが普及していない。しかしながら、彼らはこの状況を強みに変えてみせた。彼らはこう言った。

「我々の戦略では、 インターネットを利用していないオフライン・グループの人々を、このプロジェクトの受益者と位置づけました。またインターネットを利用しているオンラインのコミュニティは、このプロジェクトの観客でした。」

 

Ghana Decides は、国内10地域のうち9地域のオフライン・コミュニティを直接訪ねて回り、その中でも特に社会的に排除されているグループや女性、若者たちに注意を向けた。グループの抱えている悩みについて話し合い、情報を集め、再びネット接続が回復すると、このオフライン会合の結果を、 より幅広いオンライン上の人々 と共有した。このことで、Ghana Decidesのメンバーは、オンライン上で議論されている問題の幅を広げ、 その抱える課題が他のオンライン上では見られないある種のコミュニティー を紹介し、 ガーナとその国の課題に関して、濃密で包括的な実態の描写を支援することに邁進できるようになった。

Ghana Decidesはこのキャンペーンを押し進める為の数々の戦略を持っていた。現存のオンライン・コミュニティ、特に若者からの支持を得たことが、成功の鍵だったと彼らは言う。また、彼らは特に対立を煽るようなニュースを発信して、国民の無関心に働きかけ注意をひくという戦略を用いた。(ミルズ大統領の死去などを取り扱った。)

彼らが言うには、

 「Ghana Decidesの成功はまず第一に、民主主義と社会経済的な生活に付随した問題に意欲的に関わりたいと思っている、ガーナ人のインターネット利用者が多数いると証明したことにあります。これはもちろん、オンライン上で活動している我々には明らかです。しかし、このことを市民社会や、従来のメディア、政治指導者に示すことは非常に重大なのです。」

 

Ghana Decidesはまた、見過ごされているコミュニティのために働く、ガーナ国内の他の団体とパートナー関係を結ぶことにも力を注いだ。そして選挙関連の仕事のために、多くの人にソーシャルメディアの活用法を指導した。身体的な障害を持つ人々と一緒に働く Voice Ghanaをはじめ、複数のパートナーは、これを機に初めてオンライン上で活動を始めた。

 

次のステップは?

「インターネットのアクセスやソーシャルメディアの知識に関わる格差があることを考えれば、我々はかろうじてほんの少しかじっただけで、やるべきことはまだまだあります。」と彼らは言う。それでもこの結果には希望が持てると主張する。

Ghana Decidesの活動をもっと 知りたい方には、 今回の舞台裏の活動ビデオ “behind the scenes” を含む たくさんのビデオがYoutubeにアップロードされている。

Ghana Decides は今も 自身の活動についての情報をフェイスブック上で公開している。最近では、彼らの活動の影響力が認められ、ガーナ貿易省から革新補助金を授与された

イメージは Ghana Decides のウェブサイト、フェイスブックのページからの転用。

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