テーマパークでのプロポーズがフィリピンで 論争 を呼んでいる。「ローナ、結婚してくれませんか?」とイルカの腹部に書いた後のことである。オーシャン・アドベンチャー・スビックベイのフェイスブックに載せられたこのプロポーズの写真は批評の嵐を引き越こす引き金となり、急速に広まった。その後、フェイスブックからその写真は削除された。
海洋生物擁護団体であるアースアイランド協会は、この論争を呼んでいるプロポーズの スクリーンショット を手に入れオンライン上で公開した。協会はこのテーマパークの不買運動を呼びかけ、捕獲されている全てのイルカを海に放すことを要求している。
それに対してオーシャン・アドベンチャー・スービックベイは、イルカの腹部にプロポーズの文字を書くのに使用した 酸化亜鉛 は安全な物質で日焼け止めに使われているものであると主張した。
しかしフィリピンの海洋生物観察所は、これが動物に 「落書き」 する理由になっていない、と発言した。
動物への落書きなど保護施設としてふさわしくない。
酸化亜鉛は、動けなくなったクジラの日焼けや皮膚炎の防止に使われるものである。つまり苦しんでいる動物の二次損傷を防ぐための医療薬品なのである。
アンジェラ・コルメナレス・サビーノは教育、保護施設として建っているこのテーマパークの正当性を 疑問視 している。
イルカの腹部に何を使用しているかは問題ではない。彼らがこのことでイルカの重要な生態学的役割をないがしろにしているという、まさにこの事実が、教育や保護施設であると主張するオーシャン・アドベンチャーがもはや教育や保護のためにあるのではなく、営利目的の残酷な施設である、ということを明らかに物語っているのである。
パトリシア・ソロンゴン・ヤップはこのカップルが非難されるべきではない、と 考えている。
このカップルに対して怒っている人や、「私たち」がなぜこのプロポーズのアイディアに反対しているのか理解できない人がいくらかいる。私が思うに、このことはカップルの責任ではない。イルカや他のどんな野生動物でも特に営利目的で文字を書いてはいけない(どんな物質を使っているにしても)という事だけではなく、イルカが魚では「ない」という簡単な事実を知らない人もたくさんいるのだ。
アドウィン・M・アルセナはこの問題において双方の立場に 立っている。
これ以上イルカに最悪なことが起こるとでもいうのか。もしその塗料にいくらか毒性があったり何かあるとしたらもっと悪い事態になっていたかもしれないが。これはただの印がついたイルカの話で、そんなに怒るような話ではないのだ。
マイケル・パオロ・ティグラオはコメントをした人たちに、イルカを殺している人々に対してこそ より怒り を表すべきだと主張した。
なぜこのような馬鹿げた落書きにあなたたちは騒いでいるのだろうか?アジアのいくつかの国ではスープや餃子や何かを作るためにどれだけイルカを殺しているのか、ということをシェアし、投稿するべきだ。なぜこの問題については全く何もしないのか?そして一つ言っておきたいことがある。テーマパークとその従業員たちは動物たちを大事に飼育しているのだ。落書きはあの後きれいに消されているだろう。あのイルカはまだ生きているし、血は一滴も流れていない。少し思うところがある。ネガティブな人たちは、どうやったらそう悪い方にしか考えられないのだろうか。良い一日を。