ジリアン・C・ヨーク―表現の自由を求めて、グローバル・ボイスの一員として―

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ジリアン・C・ヨークは、ライター、研究者、ブロガーとしての顔を持つ。電子フロンティア財団でIFEX(訳注:言論の自由を守り促進することを目的とするNGO)の中核を担い、アルジャジーラ紙やガーディアン紙など多くのメディアで記事を書いてきた。またグローバル・ボイスの役員会では、ボランティアの代表もこなしている。

ジリアンに、彼女の表現の自由のための活動やグローバル・ボイスでの役割、そしてモロッコで過ごした日々について話をきいた。

グローバル・ボイス(以下GV): グローバル・ボイスに出会ったきっかけを教えてください。

ジリアン・C・ヨーク(以下JY):グローバル・ボイスに出会ったのは2007年です。私のブログを引用していたことがきっかけでした。ブログのリンク通知を見ていて、当時のブログ(モロッコに移住したときに始めた「モロッコ通信」)を使っていると気付いたので、記事を一通り読んでからグローバル・ボイスのことを調べました。それから編集者(アミーラ・アル・フサイニー)に連絡をとって、私に手伝えることはないかと訊ねたんです。

GV:グローバル・ボイスでは最近どのような活動をしていますか?

JY:今はその時々でがらりと違います。中東の国々の記事を書くときもあれば、故郷のアメリカの記事を書くときもあります。今住んでいるヨーロッパについてもそろそろ書くつもりです。たまにAdvoxの方にも寄稿することもあります。ですが何より大事なのは、コミュニティが抱える問題を洗い出して、役員会や運営メンバーの仕事を手助けをすることです。

GV:役員会の代表の一人として何をしましたか?

JY:役員会の代表の一人として、主には、書き手の意図や考えを確実に運営メンバーや役員会の耳に届けています。書き手が不満に思って、私たちが何も分かっていないと感じてしまうと、グローバル・ボイス全体に影響しかねません。

GV:グローバル・ボイス以外では普段何をしているんですか?

JY:EFFというアメリカの非営利組織で活動しており、表現の自由についての運動を世界各国で指揮しています。今は「OnlineCensorship.org」という、ソーシャルネットワーク上で発生する国家によるものとは異なる検閲について情報を集めるプロジェクトに取り組んでいる最中です。

GV:ジリアンさんは自身を活動家と呼んでいますね。なぜですか?また、どのようにあなたの世界観に影響を与えていますか?

JY:私はおもに言論の自由のための活動をしています。表現の自由によって、個人が声を世間に発信できるようになり、関連して他の重要な問題にも変革をもたらすと信じているからです。これは私が政治と無関係だと言っているわけではありません。むしろこの活動を通じてこそ、私は政治的な問題とつながりを持つのです。

GV: モロッコでの生活について、何か言いたいことはありますか?

JY:もちろん。モロッコがとても恋しいです。2度再訪の機会に恵まれましたが、また来年行ければと思っています。

モロッコは実に美しい国です。よく旅行作家はモロッコを「西洋と東洋の交差点」とか「伝統とモダンが行き交う国」だなんて醜悪な表現をします。そういう使い古された文句には腹が立ちますが、正しい面もあります。確かに表面上は、モロッコ自体もその文化も矛盾に満ちていますから。ですが私には住みにくいということはありませんでした。モロッコとその人々に心底魅せられているんです。

GV:何かつけ加えたいことはありますか?

グローバル・ボイスの成長ぶりは素晴らしいです。さっき言ったように加わったのは2007年なので、私は創設当初からいたわけではありませんが、7年で急成長したにも関わらず、変わらない信念を持つ組織であり続けています!

校正:Izumi Mihashi

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