コロンビア:高校生が性の多様性について語る

性同一性を考える運動、コロンビアの高校で開始

コロンビア西部アンティオキア県の県都メデリンが高校における性的多様性への認知度を上げるキャンペーンを始めた。運動には一部、様々な学生が自らの経験を語るインターネット動画が含まれている。

Isabelaを例にとろう。彼女は自力で自分を守り続けてきた。というのは、それまで過ごしてきた少年としてではなく、自分の本当の姿だと感じる少女として復学する決意を調停で両親に支持してもらうためには、政府当局に話さねばならなかったからである。壁を乗り越えて分かったのは、学校がイザベラの決意を支持しただけでなく、自らに忠実であることを称賛したことだった。非友好的な生徒もいるが、支援もあり、嫌がらせは想像より少なかったとイザベラは主張する。だが、嫌がらせや侮辱には耐えられないことを分かってもらうため、多少は妥協もしなければならなかった。

Katerine は自分の性同一性に正直であることが周囲に受け入れられる秘訣であると信じている。彼女の場合、自分が両性愛者だと打ち明けると、同級生は冷静にそのことを受け止めてくれた。そしてたとえ彼女のことを奇異に感じ、拒絶する者がいても、欠如しているのは彼らのほうで、自分ではないと彼女は主張する。

Mauricio もまた、同性愛者であることを高校で明らかにした。彼は大半の拒絶が無知や恐れから生まれることが分かり、知識で抵抗している。ここは「男性用」だから座っても入ってもいけないと同級生に言われれば、自分はこの学校の生徒であり、一人の人間であると主張する。彼はまた、このことは同性愛者にまつわる問題ではなく、同性愛嫌悪にまつわる問題であると力説する。

Zulangieは偏見を排除する手段として、レズビアンであることを学校で打ち明ける決心をした。教師、生徒、そして経営側がポスターを掲げて同性愛を嫌悪する声明を出したからである。そこで自分が何者かを明るみに出すことが、彼らの思い込みや偏見の誤りを証明するより良い方法になるだろうと確信したのである。

Haroldハロルドは非同性愛者であるが、インタビューの中で同性愛者の社会を代表して話す機会をとらえ、同性愛者であると公表した者たちが、いまだ心を開かず、自分らしくふるまえない者たちをどのように支援できるかについて語っている。

そして教師であるLuz Ángelaもまた、自身の視点を述べている。Luzは高校で倫理や価値観について教えているが、こうした学問は学生達の個人的意思決定を尊重すると同時に、他者による多様性の尊重を促すと強調する。そのため高校は、学生達が感情や、感性、そして気遣いをいかに扱うかを学ぶ場所であると同時に、自分らしくいるのに安全な場所であるべきだと強調する。

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