クロアチア:EU加盟承認

2011年6月10日、クロアチアは欧州連合の新しい加盟国となることが認められた。しかし、クロアチアが正式にEU加盟国となるには未だ長い道のりがあり、このタイミングでの承認は、ひいき目に見てもリスクが大きく、多くの懐疑的な意見がある。

現在のヨーロッパの経済状況だけではなく、2011年4月15日に戦犯容疑者である元将軍のアンテ・ゴトヴィナおよびムラデン・マルカチュ旧ユーゴスラビア国際戦犯法廷(ICTY)が有罪とした事実もある。

今入った情報を以下に示す

BBCの報道によると、判決はクロアチア首都ザグレブの中央広場に集まった群衆から野次で迎えられた。これは、国民の中には将軍を国家の英雄として考えている人々がいるからである。

反EU派によるICTY判決日の抗議集会の様子, 画像はフリッカーユーザのSophie Guesnéの許可を得て掲載

反EU派によるICTY判決日の抗議集会の様子, 画像はフリッカーユーザのSophie Guesnéの許可を得て掲載

国民の意見は心に留めておくべきだ。加盟前にクロアチアは国民投票を実施するが、現在実施した場合の投票結果は情報源によって異なる。ある情報源はおよそ38%の賛成票しか獲得できず否決されると予測しているが、他の情報源は参加に賛成する票が64%となり容易に承認されると述べている。

この投票の不確定さに関わらず、クロアチア政府は加盟に継続的に積極的な姿勢を見せているとユタルニ・リスト記載されている

[ヤドランカ・コソル首相は、]欧州理事会の決定が下りたこと、特にその瞬間がクロアチアの独立から20周年の記念となるこの週であったことは、クロアチアにとって喜ばしいと発言した。首相はさらに「この決定が独立記念にとって最高のご褒美だとわたしはずっと言ってきた」と強調した。

この国の国民450万人が加盟に対して不満を抱いている主な原因は、もちろんここまでたどり着くまでに時間がかかったためである[hr]とgospon profesor書いている

ここまで6年経ったけれど、あと2年もあるのか?交渉が終わったら、ひょい、とEUの中に入れるのかと思っていたが、そうじゃなかった。

Kinky Kolumnista[hr]という名で投稿したコメンターは、実際的な観点から加盟の先送りを打診している:

現況に向き合ってみようじゃないか。仮にEUから何のプレッシャーもないなら、こういう小さな[国家]はどれも進歩せず、以前と同じく困窮しているだろう。[…] EU各国は我々よりも確実により成功を収め、無視された国々は不利な立場に置かれている。

次の2年間でクロアチアが成し遂げなければならないことは多いだろう。しかし、現状ではすべての要素がクロアチアはEUの28カ国目になると示している。

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