Dijana Djurickovic もこの記事に寄稿している。
2014年ワールドカップサッカー予選、セルビア対スコットランドの試合が3月26日に行われた。しかし、この日の滑り出しは順調とは言えなかった。バルカン諸国にとってさえ、3月下旬にしてはいささか意外なことに、試合会場の ノヴィ・サドに雪が降り始めた。両チームのサポーターは雪が止み、試合が行われる夜までに雪が解けてほしいと願っていた。その一方、自国のチームをを応援しようと、その日ノヴィ・サドに到着したスコットランド代表サポーターの一部は、何気なく散策をしたり町を見物したりしていた。もちろん、キルトを身に付けてのことだ。
Predrag Kercov (@KercovP)は下記のようにコメントした[sr]。
Koji carevi ovi Skoti, svuda su po Novom Sadu i setaju tako u kiltovima dok napolju pada sneg.
奴らスコットランド人は何様のつもりだ。雪が降っているのに、キルトを着てノヴィ・サドの町中を歩き回っているじゃないか#ManliestManAlive。
一連の二つの素早い行動が続いて起こった。そのおかげで、サッカーファンの間に人間への信頼を取り戻すことができた。
まず、ノヴィ・サドに隣接するSremska KamenicaにはSOS Children’s Villageという恵まれない子どもための施設があるが、スコットランド代表サポーターのうちチャリティー団体Tartan Army Sunshine Appealのメンバーは、空き時間を見つけてこの施設を訪ね、1500ポンドの寄付をした。しかも、この慈善家たちの行動はこれだけにとどまらなかった。降りしきる雪のために試合が中止されてしまうかもしれないという情報が流れると、一日中ノヴィ・サドの町をうろついていた者も慈善活動を行っていた者もスコットランド代表サポーターはそろってキルトその他諸々を身に付け、雪かきショベルを手にしてピッチに集まった。そしてKaradjordjeスタジアムの作業員とともに雪かきを行った。
メディアが彼らを取り上げるとすぐに、「スカートをはいた男たち」(訳注:スコットランドの伝統衣装であるキルトは、スカート状の衣装である)はソーシャルメディアサイトやニュースチャンネル中で、セルビア側のファンから賞賛を受けた。
Djordje Mladenovic (@djordjem_4) 下記のように言っている。 [sr]:
?koti u kiltovima zajedno sa radnicima o?istili sneg na “Kara?or?u”! […] Svaka ?ast, ovako se reprezentacija voli!
キルトを身にまとったスコットランド人が作業員と「Karadjordjeスタジアム」で雪かきをした。[…] 彼らには敬服する。これがナショナルチームを愛するってことだ!
Valentina (@vaxi81) は下記のように言っている [sr]:
Skoti dosli, bez ijednog incidenta, donirali 1500 funti decijem selu i ocistili sneg.
スコットランド人がやって来た。何気なく、子供たちの施設に1500ポンド寄付し、雪かきをした。
Dijana Vukomanovi? (@vukomand) は下記のように言っている。 [ [sr]:
Momci u suknjama su pravi mu?karci! ?iste, da bi se posle zabavljali. I dele poklone na?oj deci. Bravo ?koti! […]
スカートをはいた男たちは男の中の男だ。雪かきをした。おかげで彼らには後で楽しみが待っている。そして、セルビアの子供たちに贈り物を送った。ブラボー スコットランド人[…]
Milan Dinic (@milandinic) は下記のように言っている [sr]:
Skoti su pokazali kako se promovise zemlja, nema ko nije cuo da su cistili sneg i to u kiltovima.
スコットランド人は自国を応援するとはどういうことか示した。彼らは雪かきをした、しかもキルトを身に付けてだ。この話を聞かなかった者は誰もいない。
Rolam Garos (@CeksGari) 下記のように言っている [sr]:
Ovi Skoti sto su doputovali u NS da gledaju pokusaj fudbala u najavi i sad ciste sneg na stadionu su nevidjeni carevi. Postovanje za njih.
スコットランド人が今日のサッカー試合の動きを目の当たりにしようと、当地へやって来た。でも、スタジアムの雪かきをする羽目になってしまった。こんな素晴らしい振る舞いをした人たちを見たことがない。彼らに敬意を表したい。
スコットランドサッカー協会その他が予定していた通りに、試合はその夜実施された。スコットランドは0対2でセルビア・ナショナルチームに負けた。しかし、試合後もセルビアおよびスコットランド両チームサポーターの間になお、良い雰囲気と感謝の気持ちが漂っていた。
Andrija Kokanovic (@kokan87)はこの日の出来事をまとめて[sr]下記のようにツイートした。
Skoti vrlo darezljivi danas, ciste sneg, daruju decje selo, poklanjaju posed lopte…
スコットランドは今日、大変度量が広かった。雪かきをし、子供の施設に贈り物をし、ボールの主導権を手放してくれた…。
Glihor (@Zlorub) は下記のように まとめた[sr]。
Skoti su danas ubini vise nego prethodna Vlada: ocistili sneg, donirali pare i poklonili nam dva pogotka.
スコットランド人は今日、我が国の前政権より巧みにやってのけた(訳注:セルビアの前大統領は、ダブル選挙(大統領選・議会選)での勝利を目指したが、どちらにも敗れるという結果になった)。雪かきをし、お金を寄付し、我が方に2点くれた。